アトピーが同じ場所にできる3つの理由

アトピーはどうして繰り返し同じ場所に発生するの?アトピー性皮膚炎の特徴の一つとして繰り返し同じ場所に左右対称に現れるという点が挙げられます。では、どうしてアトピーは繰り返し同じ場所に現れてしまうのでしょうか?

それには、アトピーが現れやすい環境や皮膚、神経の性質が関係しています。今回は、アトピーが同じ場所に現れてしまう理由についてお伝えいたします。


1. 特定の場所で肌のバリア機能が低下しやすいから

アトピーは特定の場所に生じやすいという特徴があります。それは、アトピーの発症に、肌のバリア機能の低下が大きく関与しているためです。肌は、適度な水分と皮脂を保持する事で、外部からの物質の侵入をブロックし、内部の重要な物質が外に流出するのを防いでいます。

しかし、刺激やアレルゲンに長期間さらされたり、乾燥したり、洗いすぎなどで皮脂が奪われたりする事で、この肌のバリア機能が低下してしまいます。

特に顔や首、肘の裏や膝の裏などは皮膚が薄い上に刺激を受けやすく、乾燥しやすい部位であるため、これらの場所に繰り返しアトピーが発症しやすいのです。


2. 強い痒みを呈する事で負の連鎖が起きやすいから

アトピー症状の特徴の一つに強い痒みが挙げられます。実はこの痒みのせいで、負の連鎖が起き、同じ場所に何度も発症しやすくなってしまいます。痒みが出ると、無意識のうちに患部をかいてしまいます。

すると、かいた部分がさらに炎症を起こし、その部位の皮膚は余計にバリア機能が低下します。すると外部からの刺激を受けやすくなり、その部位に繰り返し、アトピーが現れてしまうのです。


3. 神経繊維の感受性が高まるから

最近の研究により、アトピーの痒みを呈する神経が存在する事が分かりました。この神経は健康な肌では表皮の奥に存在する真皮にあるのですが、アトピーを起こしている部位では
表皮の一番外側に位置している角質の真下まで伸びてきてしまい、外部の刺激をより敏感に感じるようになってしまっています。

さらに悪い事に乾燥によって肌のバリア機能が低下すると、神経を成長させる物質が多く分泌されるようになり、痒みを呈する神経繊維が表皮まで伸びるようになります。

つまり、一度アトピーを起こした部位は、神経繊維が表皮まで伸びてきてより敏感に炎症を起こしやすい状態になっているため、同じ場所に繰り返しアトピーができてしまうのです。


最後に、アトピーが繰り返し同じ場所に現れるのは、肌のバリア機能の低下が大きな要因となっています。つまり、同じ場所に何度も出来るアトピーに対処するためには、
できるだけ乾燥や刺激を避け、肌のバリア機能を高めるための対策が必要になるのです。

 

参考
あとぴナビ 特別編集号 アトピーの治し方マニュアル